変化がないまま2年間実践し続けて私が「ホ・オポノポノ」を知ったのは、2008年の秋です。当時は、経営している会社の業績が芳しくなく、行き詰まりを感じていました。
社員を食わさなきゃならん、利益を上げなきゃならん、契約を取らなきゃ…やらねばならないことは山ほどなのに、トラブルばかり起こる。その閉塞感を打破するために始めたのが、ホ・オポノポノです。ところが、4つの言葉を唱えてみたものの、いまいちピンときません。効果を感じません。現状も変わりません。
「これじゃだめだ!どうすれば効果的か、もっと詳しい方法を教えてもらおう」と、思い切ってホ・オポノポノの講演会に参加しました。講演会では期待していた方法論は皆無。個人的に話を聞いてもなお、明確な答えは何も得られなかったのです。
ただ、「自分をクリーニングしなさい。まずは自分をきれいにしないと、なにもクリーニングできないのだから」と言われたのが心に残りました。
よくわからないなと思いつつも、言われたとおり、ひたすらクリーニング。会社に変かはありませんでしたが、それでも2年間続けました。クリーニングとともに、講演会の参加も続けました。参加するたびに、心に響くことを言われたからです。
あるときは、「経営者というものは、会社の世話役でしかありません。会社が動きやすいように、クリーニングしてあげるだけ。会社を縛らずに、どうしたいのか、聞いてあげることです」という話がありました。
正直、そういういみかまったくわかりませんでした。それまでの私は、社員に対して「売り上げは?」「利益は?」といちいち管理し、時には罵声を浴びせて、徹底して働かせていたからです。
クリーニングは日課にしてはいけなかった これらのすべての意味が、ようやく腑に落ちたと感じたのは、ホ・オポノポノを始めて2年後の、去年です。ある瞬間、それまで「今日もしなければ」と自分に課していたクリーニングが突如、「自由に、自然に」という感覚に変わったのです。 クリーニングを日課とすることで、自分もがんじがらめに縛っていた…私はそのことに、初めて気がつきました。
そして、この瞬間から、現実も変わり始めました。会社の業績が徐々に上がってきたのです。不況の中、今年に入って大口の契約がバタバタと3本決定。すでに1.5倍の売上を記録しています。
私自身も変わりました。社員に仕事を任せられるようになったのです。いちいちチェックしなくても、社員はは皆、今まで以上に働いてくれます。性格も穏やかになり、久しぶりに会う友人はみな「変わった」「穏やかになった」とびっくりです。それまでの私は、常に「自分が正しい」と思いこんで、いつも怒ったような顔をしていたようです。
妻との仲もよくなりました。以前はよくケンカをしていましたが、今は夫婦円満です。
「自分を手放す」「会社を手放す」という意味が、ようやくわかったような気がします。自分をクリーニングすれば、すべてが変わる。今、そのすばらしさを実感しています。
(30代 男性)
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